阿木の弘法大師護摩堂

ご挨拶
平安時代初期、弘法大師空海上人(お弘法さま)が開山し、今なおその奥の院にて入定(にゅうじょう/瞑想に入る)を続ける高野山。高校を卒業した私は、そのお弘法様のお山にて宿坊に寄宿し、5年の間にひと通りの修行を修めさせて頂きました。そして今は平素は会社に勤め、地域の方の御世話になりながら、大いちょうの阿木長楽寺の堂守(どうもり/住職代理)も勤めさせて頂いております。

 しかしながら高野山にて、また四国徒歩遍路、諸霊山へ入峯の修行を重ねて身に刻んだ、みほとけ、お弘法様そして自分と社会とをつなぐ様々な作法、修法を忌憚なく実践出来る場として、ここに炎を拝す護摩修法のための小堂を建立し、阿弥陀如来、十一面観世音菩薩、不動明王、そして弘法大師の諸尊像を祀り、この東海エリアとゆかりの深い御嶽山座王大権現を堂の守護神とさせて頂きました。

日々、月々、諸願を祈念し、自己と向き合う修法を重ねて来たこの度、更にそれを世界・社会・人様の為へと向けるべく、活動を公開させて頂きます。
主宰 高野山真言宗 教師
   修験行者
 戸塚智尚

堂内について

中央護摩壇の土間場が4畳、左右に各四畳の計12畳の室内であり、8〜12名ほど参座頂け、また、椅子席も用意出来ます。

祭祀尊像
左脇待佛:十一面観音 本尊:阿弥陀如来 右脇持佛:弘法大師

前段:五大明王
中央:不動明王銅像
金剛夜叉明王 / 大威徳明王 / 不動明王 / 軍荼利明王 / 降三世明王

堂内守護神:御嶽座王大権現(不動明王像)

※各尊像とも1尺前後の小佛ではありますが至心に祈念し、その功徳、威光はカタチに留まることなく広く大きくございます。

行 事
毎月28日不動明王護摩修法
※平日:午後19:00〜 /土日:午後15:00〜 (約2時間)

その他                  

・各種ご祈願、ご供養、信仰についてのお話し賜ります。    
・山修行、滝修行について
お体、ご心境に応じて、木曽御嶽山、恵那山、阿木山、岩村三森山等の登拝修行、各地滝修行の先達を仕りますので御相談下さい。
(任意の同行ですので、体調管理等の責任は各自にてお願いします)
※毎月第三日曜日(午前中)は、阿木長楽寺に在寺しております。

入峯行

山もまた曼荼羅
雄大な自然は、能くよく神仏と自己とを繊細に類える
即身成佛なることを感得せんがため、山に入る


六大無碍にして常に瑜伽なり
四種曼荼各離れず
三密加持すれば速疾に顕わる
重々帝網なるを即身と名づく

法然に薩般若を具足して
心数心王刹塵に過ぎたり
各五智無際智を具す
円鏡力の故に実覚智なり
『即身成仏義』


また、ここに供養を鑑みる

それは故人、過去に向けて行う事のみに限られつつある昨今
自然の脅威。不慮。叶わぬ祈り
執着を離れて土に座る
圧倒的な現実の前の「場」に座り「供養」の光は虚空を遍満して微に入り細に入る。宇宙へ原子へ

萬霊萬象 皆悉成佛


このような事に思考を馳せながら、入峯修行を実践しています

根本道場:木曽御嶽山麓、開山期は山上登拝、供養修法を毎年数度行います
その他:地域の里山の祠、峯中の適地、大峰山上本堂などにて供養修法を行います


濃州五大講

講と言う文字を使わせて頂いてはいますが、時々にお声掛け、参加頂いている程度のことです。

護摩修法や行事の際の助法、運営は修験道(山伏修行)の講社『濃州五大講』にて行っており、阿木弘法護摩堂はその行屋(ぎょうや/修行をする建物)でもあります。
座して行う護摩、読経、瞑想などはいわば「静」の行。修験道は体を目一杯に使って、大自然に飛び込み、森羅万象に宿る神仏と向き合う「動」の行。体と心は両翼の如くバランスを保たねばなりません。そのような思いに基づき、この自然豊かな阿木の地にて地域の歴史から仏教・密教の本義を学びつつ、修験道にも取組んでおります。

みちのり


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